ロマン派音楽の体現
アシュケナージ(ウラジミール)

ショパン:夜想曲全集
静かな夜に、目を閉じて聴いてみましょう。
甘く、ささやくような優しい旋律に包み込まれて、うっとりしてしまいます。
十九世紀のパリの優雅なサロンを想い起こさせる、上品な作品です。そして、アシュケナージによる上品な演奏です。「ピアノの詩人」と謳われるショパンを、「詩人」たらしめているのが、この作品なのではないでしょうか。ショパンがこの作品に込めた、言語ではとても表現できない叙情性を、アシュケナージは見事なほど鮮やかに表現することに成功しています。
繊細で、このうえなく美しい「夜想曲集」。
ショパンが残した静謐な夜想曲の数々を、この演奏で、「確かめる」というよりも、じっくりと「味わって」みてください。
きれいですから。

コメント